04.カンバスとアートボードの違い
目的
Photoshopで作業するときに使う「カンバス」と「アートボード」の違いを理解し、 案件や制作内容に合わせてどちらを使うべきか判断できるようになること。
カンバスとは
Photoshopで最初に開かれる「1枚の作業エリア」のこと。
デザインはその1枚の中で完結し、複数ページを同時に管理する機能はありません 写真編集や単発のバナー制作でよく使われる基本の形式です。
- 1つの作業スペースで完結
- 拡大縮小、回転、切り抜きなどがシンプル
- 画像編集に向いている
- 複数デザインを並べて管理するのには向かない
アートボードとは
「1つのファイルの中に複数のページ(ボード)を作れる機能」 で、複数のサイズや構成を横並びで管理できるのが特徴です。
- 1つのPSDの中に複数サイズを配置できる
- ページ違い、サイズ違いをまとめて管理できて便利
- LP構成案、バナー量産、スマホ/PCの2サイズ管理などでよく使う
- 要素が増えるとデータが重くなりやすい
カンバスとアートボードの比較
| 項目 | カンバス | アートボード |
|---|---|---|
| 役割 | 1つの作品を1枚で作る | 複数のページやサイズをまとめて管理 |
| 向いている作業 | 写真編集・単発バナー・1枚デザイン | バナー量産・LP構成・PC/SPデザイン |
| 管理のしやすさ | シンプルで軽い | まとめられるが重くなりやすい |
| 出力 | 1枚ずつ書き出し | 複数ページを一括書き出し可能 |
| 初心者の使いやすさ | 非常に使いやすい | 慣れれば便利 |
どっちを使うべき?用途別のおすすめ
カンバスが向いているケース
・写真加工 ・EC商品画像(1枚ずつ制作) ・SNS投稿の単発画像
アートボードが向いているケース
・バナー5枚セット ・LP構成案の制作 ・PC版とスマホ版を並列で作りたい ・サービスページの画面案を一括管理したい
まとめ
カンバスは「1枚のデザインを作る場所」 アートボードは「複数のデザインを1つのファイルで管理できる機能」 単発の編集ならカンバス、複数のサイズやページを扱うならアートボード、と覚えておくと迷わず選べます この違いを理解すると、案件での作業効率やデータ管理が大幅に楽になります

