03. カラーモードについて(カラーモード変更の仕方)
目的
Photoshopで扱う代表的なカラーモード「RGB」と「CMYK」の違いを理解し、 制作物の用途に合わせて正しいカラーモードを選べるようになること。 また、必要に応じて安全にカラーモードを変更する操作を習得します。
① カラーモードとは?
Photoshopで色を扱う際の「色の表現方式」のことです。 同じ画像でも、RGBとCMYKでは色の仕組みが異なり、見え方も変わります。
- Webやスマホ: 光で色を作る → RGB
- 印刷物: インクで色を作る → CMYK
ポイント:
作るものが「画面で見るもの」なのか「印刷するもの」なのかでモードを決めます。
② RGBカラー(Web・デジタル用)
RGBとは?
Red(赤)・Green(緑)・Blue(青)の光を組み合わせて色を作る方式。
- 明るく鮮やかな色を表現できる
- スマホ・PC画面・SNS・バナーはすべてRGB
- Web制作では必ずRGBを使う
使用する場面
- SNS用画像
- バナー広告
- EC商品画像
- Webサイト素材
③ CMYKカラー(印刷用)
CMYKとは?
Cyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)・Black(キー)の4色インクを混ぜて色を作る方式。
- RGBより暗め・くすんだ色になる
- 印刷で再現できない鮮やかな色は自動的に落ち着いた色に変換される
- チラシや名刺など印刷物は必ずCMYK
使用する場面
- 名刺
- フライヤー
- パンフレット
- 冊子デザイン
④ カラーモードの確認方法
現在のPSDがRGBなのかCMYKなのかを確認するには:
- メニューバー → イメージ → カラーモード
- チェックマークがついている項目が現在のモード
⑤ カラーモードの変更方法
Photoshopでは、制作途中でもカラーモードを変更できます。
- メニューバー → イメージ → カラーモード
- 「RGBカラー」または「CMYKカラー」を選択
注意点:
- RGB → CMYK へ変換すると、色が必ず落ち着いたトーンに変化する
- CMYK → RGB に戻しても、完全に元の鮮やかさにはならない場合が多い
- 変更前に PSD を別名保存しておくと安全(v1_RGB / v2_CMYK など)
⑥ カラーモードでよくある失敗
- Web用なのにCMYKで作ってしまい、色がくすむ
- 印刷用のデータをRGBで作り、入稿時に色が変わってしまう
- モード変更後に色補正せずそのまま納品してしまう
- 書き出し画像が意図した色と違う(カラープロファイルの違い)
まとめ
・Web・画面用 → RGB ・印刷用 → CMYK
用途で使い分けることがとても大切です。
カラーモードは後から変更できますが、色が変化する可能性があるため、
最初の段階で正しいモードを選ぶことが一番安全 です。