04. プロパティパネルの使い方
目的
プロパティパネルでできる操作と役割を理解し、 選んだレイヤーに応じて「何をどこで調整すればいいか」を判断できるようになること。 プロパティパネルは Photoshop の編集効率を大きく上げる重要パネルです。
① プロパティパネルとは?
選択したレイヤーやツールの「詳細設定」をまとめて表示するパネルです。 レイヤーの種類によって中身が変わるのが最大の特徴。
- 画像レイヤーを選べば → マスク設定や変形情報が表示
- シェイプを選べば → 塗り・線・角丸が表示
- 文字を選べば → 整列・段落設定が表示
つまり:
「今選んでいるものに応じた最適な設定パネル」=プロパティパネル。
② 画像レイヤーの場合
写真・素材画像などを選ぶと、以下のような項目が表示されます。
- ドキュメント情報: 幅・高さ・解像度などを確認
- 変形: 数値で拡大縮小・回転を調整
- マスク: 選択中のレイヤーマスクの設定(反転・適用など)
- クイックアクション: 背景削除・被写体選択など高速操作
ポイント:
クイックアクションは初心者ほど重宝する便利ショートカット。
③ シェイプレイヤーの場合
シェイプ(長方形・丸・線など)を選ぶと、プロパティパネルは「図形編集用のパネル」に変わります。
- 塗り(Fill): 図形の中の色を設定
- 線(Stroke): 枠線の色・太さを設定
- 角丸(コーナー): 角の丸みを数字で調整
- パスの操作: 結合・削除などのパス編集
ポイント:
角丸は4つの角を個別変更できるので、バナー枠などでよく使う。
④ テキストレイヤーの場合
テキストを選択すると、段落設定や整列、スペーシング関連の調整項目が出てきます。
- 段落設定: 左揃え・中央揃えなど
- 整列: 複数レイヤーを整列させるときに使う
- スペース設定: 行間・字間の調整
- パス上に配置されたテキストの向きなどの調整項目も表示
ポイント:
文章デザインの見栄えを整えるため、数値入力で細かい調整ができる。
⑤ 選択範囲ツールを使っている場合
選択範囲を作ると、プロパティパネルは「選択範囲編集モード」に変わります。
- 選択範囲を拡張・縮小する
- 境界をぼかす(フェザー)
- 選択とマスクへ移動
ポイント:
切り抜き精度を上げる場合は、ここから「選択とマスク」へ移動するのが基本。
⑥ よく使うクイックアクション
プロパティパネルの下部にある「クイックアクション」は、初心者〜中級者に特に役立つ機能がまとめられています。
- 背景を削除: ワンクリックで背景を透明にする
- 被写体を選択: 人物や物の輪郭を自動で選択
- マスクを作成: 部分編集をしたいときの基本操作
⑦ プロパティパネルを活用するコツ
- レイヤーの種類によって内容が変わると理解しておく
- シェイプや文字の編集は「プロパティ」で行うと早い
- クイックアクションは頻繁に使うので位置を覚える
- 表示されない場合は「ウィンドウ → プロパティ」で表示できる
まとめ
プロパティパネルは 「今選んでいるレイヤー」に合わせて最適な編集項目を表示する万能パネル です。
画像・シェイプ・文字・選択範囲など、どんな作業でも必ず使うため、
プロパティパネルを理解すると編集スピードが一段上がります。